seフリーランスになる方法が知りたい!
そんな方に向けて、seフリーランスのなり方について解説します。
同時にseフリーランスになった時、意識をしなければならないことを解説します。
今後も益々発展していく業界なので、やり甲斐がある仕事です。
フリーランスになって20年以上の現役SEが解説します。
seフリーランスになるには
seフリーランスになるには、仕事(案件)を提供してくれる会社と契約をするだけです。
契約先の会社によっては、毎月の支給額が、簡単に10万円、20万円異なります。
毎月10万円の差が生じるということは、年間にして120万円の差が生じることになります。
だから、会社選びは、慎重にする必要があります。
まずは、自分が現時点でseフリーランスになったらいくらもらえるのかを査定する必要があります。
市場価値診断は、以下のサイトで簡単に行えます。
このサイトは、業界でも良質な案件を、たくさん抱えている会社です。
seフリーランス(フリーシステムエンジニア)を考えている方に向けて、仕事・年収・メリット・デメリット・適正・コロナ過のseフリーランス・確定申告・起業について、解説をします。
seフリーランスの仕事
seフリーランスの仕事について、仕事の質と作業形態について、解説します。
- 仕事の質
- 作業形態
仕事の質
seフリーランスの仕事には、2次請け、3次請け、4次請け、5次請けと、階層があります。
階層が、深くなればなるほど、営業手数料が引かれるので、その分単価は安くなります。
例えば、大元の会社が、1人月100万円で発注した仕事を、1次請けの会社が受注したとします。
その会社から仕事が受注できた場合、自分の立場は2次請けということになります。
その時の発注金額は、営業手数料が10%だった場合、90万円で発注されるのが相場です。
営業手数料は、多くの場合10%引かれるのが相場です。
会社から会社に仕事がトンネルをするだけで、それぞれの会社は10%の営業手数料を取ります。
だから、良質な仕事を抱えている会社と契約をしなければ、損なんです。
手数料ばかりが、何重にも取られてしまうからです。
作業形態
seフリーランスの仕事形態には、大きく分けると派遣ベースと受託ベースがあります。
- 派遣ベース
- 受託ベース
派遣ベース
派遣ベースというのは、指定された仕事現場に出向をして、作業を行う形態です。
出向先の会社のプロパーの人と、一緒に仕事をするので、恐らく今の勤務形態とあまり変わらないと思います。
現場で指示をされた作業をこなすことで、1か月の賃金が支払われます。
受託ベース
受託ベースというのは、仕事を受注して、在宅で作業をする仕事形態です。
最近では、リモートと言われているものも、この形態に属します。
受託ベースの作業形態は、仕様書を受けてプログラムを作成し、指定された納品物を期日までに納品することが主な作業です。
受託ベースで仕事を受ける場合、初めての現場では何かにつけてわからないことだらけです。
まず、失敗すると考えた方がいいです。
馴れないうちは、現場に出向し、すぐに聞きに行ける環境に居るべきです。
期日までに納品できなければ、賃金を支払ってもらえないので、注意が必要です。
最初のうちは、期限を目一杯使いガチですが、慣れてくるとコツが掴めてきます。
開発資産も徐々に増えてきます。
そうなってくると、開発期間を短縮することができるようになります。
seフリーランスの年収
seフリーランスの年収は、誰もがフリーランスになった時点で、プロパーの時の数倍にはなると思います。
勿論、その人のスキルに依存します。
- 経験年数
- 言語
- 工程
- リーダー経験
- 資格
経験年数
経験年数は、長ければ長いほど単価が高くなるわけではありません。
最初の5年くらいは、順当に上がり続けますが、それ以降は一律です。
勿論、その他のスキルによっては、上がります。
未経験
未経験の人は、基本的にまず採用されることは難しいです。
しかし、経験者とのバーターで、現場に入り込むことができれば、seフリーランスとして契約してもらうことが可能です。
私は、過去に何度も未経験の人との抱き合わせで、現場に入り込んだ経験があります。
その時、一緒に売り込める経験者がいるかいないかで、未経験の人もseフリーランスとして契約してもらえるチャンスはあります。
相談してみる価値はあります。
ちなみに、以前私が紹介した未経験者で無事にseフリーランスになれた人は5人います。
5人とも、業界が違う、ズブの素人でした。
単価的には、底辺だけど、それほど安くなかったことに驚きました。
言語
seフリーランスの仕事は、言語に依存します。
しかし、その時々で流行りがあって、やっぱり集めたい言語経験者の単価は跳ね上がります。
反面、最近ではすっかり技術者も少なくなってしまったアセンブラーやPL/I、COBOLですが、これも逆に希少がゆえに値段が跳ね上がることもあります。
でも、基本的にCOBOLは安いし、案件自体も少ないのが現状です。
これからは、やっぱりAI系の言語が単価的にも高い傾向にあります。
希少なものほど高額になるのは、世の常です。
工程
工程は、上位工程か下位工程の違いによるものです。
上位工程は、基本設計ができる人、下位工程はプログラマーです。
リーダー経験
チームリーダーを要求される案件では、その分単価は跳ね上がります。
資格
資格の有無によっても、単価は変わってきます。
seフリーランスのメリット・デメリット
seフリーランスのメリット・デメリットについて、解説します。
- seフリーランスのメリット
- seフリーランスのデメリット
seフリーランスのメリット
seフリーランスのメリットは、
- 高額の金額を手にすることができる
- 確定申告なので、限界まで経費を計上できる
- 時間を好きに使える(受託限定)
- やればやるだけお金に跳ね返るので、やり甲斐がある
seフリーランスのデメリット
seフリーランスのデメリットは、
- ボーナスが無い
- 自己管理ができないと務まらない
- 健康保険が国民健康保険
- 年金が国民年金
seフリーランスの年齢・性別の適正
seフリーランスの適正について、年齢・性別から体験談をお話します。
私は、主に派遣ベースで仕事をしていたので、ここでは派遣ベースがメインとなります。
seフリーランスという仕事は、20代・30代のうちは最高です。
20代・30代は黙っていても、向こうからドンドン仕事がやってきます。
●20代
私は、20歳からseフリーランスをやっています。
高卒で就職したコンピュータ会社で2年間、勤めまた後にフリーランスになりました。
給料が安かったので転職をしたら、間違ってフリーランスになっちゃいました。
当時、25万円という金額に惹かれて、迷わずに契約を交わしたのですが、その時の適正価格は30万円でした。
私的には、25万円という金額が本当にもらえるのか?半信半疑だったので、充分過ぎる金額でした。
その後、単価交渉の末、毎年1年ごとに10万円ずつ、最高80万円にまで上がっていきました。
●30代
30代に入ると、もう単価自体はそれ以上上がることは無く、契約先によって60万円~80万円で落ち着いていました。
しかし、リーマンショックの時は、仕事が一切なくなって、あったとしても単価40万円の仕事にたくさんの人が群がっている状態でした。
それでも、適正が合わなかったので、軒並み面接で落とされました。
半年間、仕事に就くことができず、ダメもとで申し込んだのが「ギークスジョブ」さんでした。
そうしたら、何と2日後にメールが来て、すぐに次の仕事が決定しました。
当時、単価40万円の仕事が相場だったところ、私は60万円以上の仕事に就くことができました。
●40代
40代を過ぎると、仕事は徐々に減り始めます。
それは、契約先の会社の若いリーダーが、自分よりも年上の人間を使いたがらないからです。
なので、フリーランスになるのであれば、40代になる前までに有識者となって、その現場では欠かせない存在になることが重要です。
そのような存在になると、逆指名で直接現場から声がかかるようになります。
或いは、自己管理ができる人は、受託の仕事を極めることで、絶対に将来的に有利になります。
未だに以前いた現場から声がかかりますが、コロナ禍で完全に受託ベースに切り替えました。
●50代
50代になると、圧倒的に仕事は激減します。
しかし、上位工程ができる人材であれば、仕事が無くなるということはありません。
但し、単価的に満足ができるものがあるかどうかですね。
この歳で、以前いた現場から声がかからないようでは、ちょっときびしいかもしれませんね。
●60代
60代は、皆無です。
今はどうかは知りませんが、以前60歳を過ぎたseフリーランスから、仕事を紹介してくれと頼まれたことがありました。
前の現場で一緒に仕事をしたことがある人でした。
ギークスジョブを含めて、10件以上声を掛けさせてもらいましたが、ありませんでした。
その人は、上位工程はできるのですが、プログラミングができないので、受託の仕事を回すわけにはいきませんでした。
女性
私は、女性こそフリーランスになった方がいいのではないかと思います。
というのも、現場では女性のフリーランスseと一緒に仕事をしてきました。
そして、彼女たちが口を揃えていうことが、女性は男たちと一緒になって、バリバリと仕事をしたってしょうがないということでした。
旦那がいるひとならば、保証の方は旦那に任せて、女性はフリーランスで気楽に仕事をした方がいいと言っていました。
勿論、彼女たちもちゃんと仕事をしているし、現場からも期待されていました。
でも、プロパーで這いつくばって出世を考えなくていい分、フリーランスの方が全然気楽に仕事ができるということでした。
コロナ過のseフリーランス
私は以前、リーマンショックの時に半年間仕事に就くことができませんでした。
その時、ギークスジョブにダメもとで登録をしたら、2日後に仕事の案件が来たお話は先ほどの通りです。
今回、コロナ禍で派遣切りに遭った方も、いらっしゃるのではないかと思います。
私の場合は、確か年度替わりか年代わりのタイミングだったので、ちょうど今頃(12月頃)ではなかったかと思います。
本当にダメ元で、気軽にネットで申し込んだだけだったので、なんの期待もしていませんでした。
仕事はタイミング
仕事というものは、本当にタイミングです。
私にピッタリの仕事が、その時たまたまあったので、2日で決めることができたんです。
この確立って、どれだけ多くの仕事を抱えているかで、変わってくると思いませんか?
今までは、自分の仕事の取引先から仕事を受注していましたが、それ以降他からは仕事をうけなくなりました。
受けた恩は、一生忘れません。
それだけ私にとって、有難いことだったんです。
seフリーランスの確定申告
seフリーランスから起業
seフリーランスからの起業する方法を解説します。
seフリーランスからの起業は、とてもやり易いです。
受託の仕事は開発期間を短縮することで採算を合わせられる
受託の仕事というのは、如何にして短期間で仕上げるかがミソです。
短期間で仕上げることで、採算を合わせることができるからです。
極端な話、3人月で受注したプログラムを2か月で仕上げれば、1か月分がまるまる儲けになります。
受託ベースの仕事は、このようにして採算を合わせます。
開発資産で時間の短縮
受託ベースで仕事を受けると、開発資産が貯まります。
開発資産と言っているのは、開発中に作成した関数です。
増えた開発資産を有効利用することで、時間の短縮が計れます。
受託の仕事は人介戦術が計れる
受けた仕事は、誰がやっても問題ありません。
自分の仕事なので、知り合いのseに副業として依頼すれば、みんな喜んでやってくれます。
その際、10%ピンハネしても、金額的には大喜びです。
ノウハウがあって、開発資産も整っているので、その分の手数料として徴収します。
ここまでやれば、普通の会社と何の遜色もありません。
もう既に会社として活動しているようなものです。
この延長上で起業すれば、何のリスクも無く、起業することができます。
規模に応じて、従業員を増やしていけば楽勝です。
こうして、私の友人は起業しました。
私も実際に、友人からの副業の依頼を幾度となく受けました。
私も同じように起業するように勧められましたが、めんどくさかったので断りました。
でも、今はそれに向けて、受託ベースで仕事を開始しました。
別に社員は、増やしていかなくてもいいのですから。
いざとなれば、手伝ってくれるse(システムエンジニア)は、たくさんいるので。